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2019年9月1日大阪 勉強会

DHマネジメント協会の勉強会大阪開催のご案内です。年に1度は大阪で開催することを目標に、関西の皆様との交流を深め、DHマネジメント協会の取り組みを知っていただく機会として勉強会を開催いたします。今回は、午前は人材育成について、午後は感染管理についての内容です。ぜひご参加ください。

午前の部

新人と一緒に計画を立てる! 書き込み式 新人教育プランニング 〜新人教育編〜

人を育てることができる歯科衛生士になるをテーマに活動をする中で、先生からも歯科衛生士からも相談を受けるのは、やはり人材育成についててです。

「新人DHが入社したけど、すぐに辞めてしまうんです。」

「通勤途中でお腹が痛くなるんです。と毎日遅刻してくるわりには定時で元気に帰るんです」

「LINEで「明日から行きません」と退職の投稿がある。

なんの相談もなく「今日で辞めさせてもらいます」と院長に直接話して困惑しています」

などなど。

いつの時代になっても新人教育に関連した相談は後を絶ちません。

しかし、これらの相談は、退職をしてしまってからの報告や相談も多く、どうしたら退職者をだすことなく、新人を育てることができるのでしょうか?

これまでの経験からそれには、3つのステップがあると考えています。

1つ目のステップは採用

2つ目のステップは教育

3つ目のステップは成長です。

現在、新人教育への関心は高まっており、先日発行した「歯科医院で初めて教育担当になったら読む本」無料版は、100名以上の方に読んでいただきました。

こんなにも多くの方が教育の悩みを抱えているということもわかりました。

また、育てたい気持ちはあるが、どうのように育てたらよいのか分からない。自分より年上の新人が入社してきたらどうしたらよいのか分からない。一生懸命やっているつもりだが、重荷に感じてしまっているのではないかと不安。そんな相談も多く寄せられています。

一方で、計画は必要なのはわかるけど、なかなか時間が取れないのでできていない。計画を作ってもうまくいかない、または、どこからどう進めていくのが良いかわからない。などの理由でとまっている方もいるのではないでしょうか。

先日、「新人教育の計画を一緒に作ってほしい」というお声があり、新人DHと主任DHと一緒に、解説をしながら教育計画を作成する機会がありました。

新人DHと一緒に作成することで、互いに納得しながら計画を作成できたり、それぞれの性格や得手不得手を知る機会にもなり、前向きな時間になりました。

きっと同じように「一人だとなんとなくできないけど、時間を決めてならできるかもしれない」そう思っている方もいるのではないかと思い、今回は、教育の場面を中心として2時間で、新人教育の計画を作ってしまおう!という勉強会をおこなうことにしました。

 

新人DHと一緒に考えながら作成することで育てられる側も育てる側もイメージを共有することができ、目標を共有できるので、その後の研修もスムーズに進みます。もちろん新人が入社していない医院でも来年の4月に向けて基本的な計画を立てておくことにも役立つ内容です。せっかく入社した人材なのだから、長く働ける環境を整えて医院のメンバーとして活躍してもらえるしくみを一緒に作りましょう。

主な内容

勉強会の中で作成して完成するものは。。。

⓪ 人を育てる時の心構えについて
・医院の理念を理解する
・医院の経営について理解する

① 歯科医院で初めて教育担当になったら読む本をプレゼント
・内容を解説しながら一緒に作成していきます。

② 新人研修のための計画表
・新人DHのデビューまでの研修項目を作成
・見本を見ながら医院にあった計画を作成

③新人研修のためのチェック表を作成
・一覧でわかるスケジュール管理のためのチェック表を作成

④ 評価チェックシートの活用
・新人DHの知識レベルのチェックシートの作成
・新人DHの技術レベルのチェックシート作成
・医療人としての接遇チェックシート作成

⑤ 採用面接シート
・社労士の監修で作成した面接シートをプレゼント
・気持ちよく一緒に働くために医院の考えを共有する

午後の部

全員で共有!書き込み式 インプラントオペ プレパレーション ~感染管理編~

感染管理の勉強会を開催して3年目になります。これまでにいただいたご相談の中でもインプラントオペに関連した質問が多く寄せられていました。

「インプラントオペの時、オペ室の作り方が分からないんです」
「今やっている準備の方法で本当に正しいのか不安なんです。一度みてもらいたいです」
「スタッフ全員で清潔域と不潔域の共有ができていなくて、いろんなところを触って困ってるんです」
「スタッフが少なくても感染管理の基準に応じてオペの準備がしたいんです」
「来年から外科の先生が就職するのですが、インプラントオペの管理がわからないんです
「器材の準備から発注、管理まで全て任されているんですけど紛失がありどう管理していいかわからないんです」
「セデーションをするというのだけど、どこにどう準備したらいいんですか?」

などなど、などなど。

インプラントオペや外科に関する感染管理の質問は多く、今おこなっている方法が果たして正しいのだろうか?器材の管理方法なども効率よく明確にする方法はないのだろうか?と一人で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。

そこで、今回はインプラントオペの感染管理に特化し、インプラントオペが決定してから、器材発注、器材準備、オペ室の作り方、清潔域確保、オペ準備、機材処理、片付けまでの一連の流れを確認できる勉強会を開催することにしました。

また、インプラントオペの当日の準備から片付けまでの一連の流れを動画で確認しながら感染管理に関するポイントについて解説していきます。

オペ室のない診療所で、どのように清潔域を確保すれば良いのか?狭いユニット周りで清潔を保ちながら動線を確保すればよいのかなどもイメージしていただけます。

勉強会では、医院メンバー全員で参加することでインプラントオペの準備を共有することができます。

インプラントオペの準備や基礎を習得しながら、それを自院に持ち帰り、しくみにしやすいように講座の中でポイントをお伝えしていきます。

またテキストは「書き込み式 インプラントオペノート~感染管理編~」を用います。講座を受講しながら書き込むことができるので、講座終了後には自院のインプラントオペのしくみの基礎ができあがります。

インプラントオペは、無菌領域に対する手術だからこそ最適な状態で感染管理を行えるよう正しい知識が求められます。せっかくのオペ室も清潔域・不潔域を正しく理解していなければ、環境が整っていても本末転倒です。また、オペ室を作るほどの環境が整っていない場合もあります。施術を受ける患者さん、治療を施す医療従事者、双方にとって安心安全なオペ環境を整えるために一緒に学びましょう。

主な内容

⓪ 感染管理の基礎知識

① 術前準備
・器材準備の例と院内での情報共有の方法
・オペ器材のパッキング法と滅菌方法

② 環境準備
・オペ室の作り方と清潔域の確保の仕方
・清潔域での器材準備

③ 医療従事者準備
・手指衛生と身支度
・滅菌ガウンと滅菌グローブの着用法

④ 患者準備
・口腔内清掃とドレーピング

⑤ オペ中の器材管理
・緊急時に備える予備器材
・間接介助者の作業

⑥ オペ後の器材再生
・器材再生のコツと次回のオペ準備に向けて

⑦質疑応答

開催の詳細:大阪開催

日程:2019年9月1日(日)

時間:10:00~17:00(休憩12:00~13:00)

午前の部 10:00~12:00
午後の部 13:00〜16:30(終了後質疑応答30分)

会場:CIVI研修センター 新大阪東
大阪市東淀川区東中島1-19-4新大阪NLCビル

 

受講者:歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・受付

受講費
歯科医師:12,000円
歯科衛生士・歯科助手・受付:8,000円
※昼食付き

※午前のみ参加または午後のみ参加の場合
歯科医師:8,000円
歯科衛生士・歯科助手・受付:5,000円

講師紹介

長谷川雅代

日本医療機器学会 第二種滅菌技士
日本アジア口腔保健支援機構 第一種歯科感染管理者

塚本千草

一般社団法人DHマネジメント協会代表

2019年9月1日(日)終了しました。